楽器紹介: KORG TRITON Extreme 76
オタクバンド人生をともに歩んだシンセ。たぶんこれからも。
●馴れ初め
購入は2010年ごろ。
「けいおん! ライブイベント 〜レッツゴー!〜」に参加したショックでけいおんバンドを組んだ俺。
最初は別のシンセ-YAMAHA CS2x-で活動していた。
(CS2xはGM128音色すら出ない、今思えばだいぶ偏ったシンセだったw)
だが、どうしたって募るのはあのムギちゃんが使っている青いシンセへの想い。あのシンセでけいおんが弾きたい!
でも当時すでに生産終了品なうえ"けいおん効果"により中古市場は高騰。どうしよう、今買うべきか、買っても使いこなせず置物にしてしまうんじゃ…
…当時はまだ金銭感覚が正常だったので、けっこうな期間悩んだ。数か月迷ったかな?最後は意を決して、ヤフオクバトルのうえ落札。
都内の出品者宅まで車に取りに行ったらトランクに入らなくて焦った。助手席を倒して車内に無理やり積んだけど、すごいもん買っちゃったぞ…
●所感
TRITON Extremeは2004年に発売された、いわゆるワークステーションシンセサイザーという種類のシンセ。演奏だけでなくシーケンサー、サンプラー、ボコーダーなど"全部入り"な種類。
ワークステーションはえてして重い。約17kgあり運搬が大変。なんでライブハウスって地下ばっかりなんですか(憤慨)。
以下重すぎエピソード3選。
・重すぎてエレベータの無いライブハウスやスタジオでは要介護。
・重すぎてライブの転換で脚が攣った。しかもなぜか客席に「骨折したらしいよ!?」と伝わってちょっとしたパニックになった。
・重すぎてソフトケースを買ったその日に肩紐が切れて落下。今も癒ぬ深傷を負う。
大破したサイドパネルをパテ盛りした。塗装しなきゃだけどちゃんと塗れる自信がなくとりあえずこのまま使っている。
音色は、生楽器の音色こそ時代を感じるが、シンセ音色は存在感があってバリバリの現役。2020年になってiOS版TRITON(ソフトシンセ)を出すとか言ってるレベル。
とくに圧巻なのはValve force - 例の光る真空管だ - を通した図太いシンセサウンド。リードもパッドも、太さと温度が乗る。弾いてて気持ちいい。
あ、生楽器でもオルガンは結構いい音がする。ロータリーシミュもなかなか。さすが加藤・長内オルガンことKORG。ダメな音色はピアノとオケヒ。Rolandのシンセも欲しいw
鍵盤はヤマハ製FS鍵盤。あのDX7と同じ、マスターキーボードとしていまだ愛用者が多い名品。程よい重さとしっかりした打鍵感は人類最高のシンセ鍵盤だと思う。
まあ、いろいろ書きましたが、なんといっても”あのシンセ”でけいおんバンドやる無上の喜びが得られるシンセです。また音色パッチをめくるとこれまで作ってきた音色が詰まってる思い出詰まりまくりシンセですわ。